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社会活動への学生参加[3]――徳林寺、福慧寺 Students' Engagement in Social Activities [3]: At the Temples of
Tokurin-ji and Hukue-ji

2024年旧暦お正月

稲沢市にある愛知福慧寺に久しぶりに訪問しました。およそ2年ぶりの訪問です。世界共生学科の学生ふたりと、旧暦新年を迎える儀式に参加しました。ニュー・タムさんのベトナム語による薬師会や説法、徳林寺の前ご住職の高岡秀暢さんによる大般若会が執り行われました。

儀式には、300人を超えるベトナムの方々が参席されました。愛知福慧寺がベトナムの方々の心のより所となっていることを実感しました。コロナの流行が落ち着いたいま、お寺でのボランティア活動に学生と参加していきたいと思います。

まず徳林寺へ、そして福慧寺へ

稲沢市にある福慧寺には、ずっと、訪れてみたいと考えていました。如心さん(ニュー・タムさん、Thích Nữ Như Tâm)という尼僧のベトナム人のお方がご住職を務められる福慧寺では、技能実習生や留学生など多くのベトナムの方々が週末に参拝に訪れて、仏様にお祈りし、異国の地での日々の生活や仕事の疲れを癒すとともに、ベトナム人同士の交流を深めています。まったくもって未熟ながら、一応はベトナムを研究対象とする者として、福慧寺に訪問してニュー・タムさんとお会いして、なにかお手伝いしてお役に立てないかと考えていました。

福慧寺を知るきっかけになったのは、新型コロナウイルス感染症の流行がはじまった2020年に、アジア保健研修所のオンラインイベント用に動画を撮影するため、天白区の徳林寺を訪れたことでした。徳林寺では、コロナ流行のため本国に帰国できなくなったベトナムの方々を受け入れ、帰国できるようになるまでの生活を支えていました。動画では、徳林寺のご住職である高岡秀暢さん、徳林寺でのベトナム人の受け入れに奔走されていた在東海ベトナム人協会副会長のユン・ティ・トゥイ・ユンさんに、学生たちがインタビューしました。福慧寺は、もともとは、その徳林寺敷地内にニュー・タムさんが設立され、2019年に稲沢市に移設されました。


 

福慧寺に実際に訪問しようと決心したきっかけは、偶然のものでした。金城学院大学で担当する授業を履修してくれた夫馬江里加さんが、ある日の授業の終わりに、技能実習生など日本に住む海外の方々が直面する問題に、なにかのかたちで取りくむことができないかと相談にきてくれました。いろいろと話をするうちに、夫馬さんのご自宅が福慧寺とそう遠くないことを知り、いっしょに訪問しないか誘いました。そして、同じ関心をもち、やはりご自宅が福慧寺から遠すぎない世界教養学科の早川諒くん、祝迫彩乃さんが、福慧寺訪問に加わりました。

福慧寺では、新型コロナウイルス感染症流行により生活の困難に直面しているベトナムの方々に使っていただこうと、マスクや携帯用消毒液などを寄付しました。コロナの流行状況が落ち着いたときには、お寺でのボランティア活動に積極的に参加していきたいと考えています。

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